ライブコマースを学ぶ!ライブコマースの種類や参入している会社とは?
コロナ禍の影響もありオンラインショッピングの需要が拡大するにつれて、新たな販売チャネルを求める会社や個人が増えています。店頭でのショッピングに引けを取らない楽しさや納得感があり、かつスムーズで手軽な購買体験を作る必要が増しているからです。
そこで今回は、近年、注目されている新しい販売形態「ライブコマース」について、その特徴やサービスの種類、サービスの変化、現在の状況などをご紹介します。ライブコマースサービスについて知りたい方や導入を検討されている方は、ぜひご覧ください。
ライブコマースとは何か ?
ここではライブコマースという販売形態について、簡単にご紹介します。
ライブ配信とオンライン販売の組み合わせ
ライブコマースとは、商品紹介動画をインターネットでライブ配信し、視聴者が配信画面から商品を購入できる販売方法です。もともとは中国で、著名なブロガーなどのインフルエンサーが商品紹介をするライブ配信販売として拡がりました。
日本国内でも試行錯誤を経て、EC業界内に着々と根づき始めています。とくに日本ではインフルエンサー主導というよりも、ブランドを実際に知り尽くした従業員によるライブコマースが多いのが特徴です。
ライブコマースのメリット
ライブコマースのメリットは、大きく3つあります。1点目は、ライブ形式の販売によって、視聴者に訴求力のある情報発信ができる点です。従来のオンライン販売では画像と文章で商品の魅力を発信することが一般的ですが、ライブ動画配信であれば、配信者の「生の声」をより「熱く」語ることができます。
2点目は配信者と視聴者の間で、リアルタイムのコミュニケーションが取れる点です。ライブコマースサービスには視聴者がコメントを寄せる機能がついているため、視聴者は好きな場所に居ながら、まるで店頭で買い物をする時のように質問をしたり、感想を寄せられたりします。これはテレビショッピングにはないメリットで、商品のサイズや使用感などに関する情報不足を配信中に解消しやすくなるのです。
3点目は、配信者側から見たメリットです。1点目、2点目のメリットが生じた結果、視聴者が抱く商品やブランドへの不安をライブ配信で取り除き、ライブコマースは新たなファンを獲得できる手段となります。
ライブコマースの内容については、 こちらで詳しく解説しています。ぜひ、併せてご覧ください。
ライブコマースサービスの種類
ライブコマースサービスには、様々な種類があります。ライブコマース導入を検討される場合は、自社に合ったサービスを選定することが重要です。ここでは「SaaS型」、「ECモール型」、「SNS型」に分けてライブコマースサービスをご紹介します。
SaaS型
「SaaS(Software as a Service)型」のライブコマースサービスは、自社ECサイトやアプリにライブコマース機能を埋め込んで配信を実施できるサービスです。自社のECサイトに集客し、ファン育成をしたい場合に最適な形態といえます。逆に考えると、まだ会社をブランドとして確立できておらず、自社サイトにユーザが集まりにくい状況の場合は、他の形態も検討してみましょう。
ECモール型
「ECモール型」のライブコマースサービスは、ECモール側が提供するライブ配信機能を使って、ライブコマースを実施できるというものです。ECモールとは、複数のショップが出店して1つのショップを形成しているECサイトのことで、いわばインターネット上の百貨店のようなものです。ECモール型のライブコマースは購入画面へスムーズに移ることができ、集客力が期待できます。ただもともとECモールに出店する必要があるので、その点のメリット・デメリットと併せて検討してください。
SNS型
「SNS型」のライブコマースは、SNSに備えられているライブ配信機能を使って配信する方法です。スマートフォン1つあれば配信でき、安価で手軽に導入できるのがポイントです。SNSフォロワーへのアプローチが容易になるので、フォロワー数の多い会社にとっては始めやすく、集客もしやすい形態といえるでしょう。画質や音質を考慮するなら、専門業者の力を得られるSaaS型やECモール型がおすすめですが、手軽さ重視であればSNS型が適しています。
日本国内のライブコマースサービスの変化
ここでは日本国内でのライブコマースサービスがどのように変化していったのかを解説します。
日本のライブコマース元年は ?
2017年が日本のライブコマース元年と言われていますが、当時はライブコマースの効果が目立つ国内事例があまりなく、市場は衰退していきました。
日本のライブコマースサービスが衰退した理由
登場し始めた当時のライブコマース市場が衰退した理由は、2つあります。1つ目は継続性がなかったことです。当初、ライブコマースは「マーケティング」と同じように捉えられていました。配信の度にインフルエンサーがキャスティングされるものの、企業には配信ノウハウが蓄積されずに費用がかさんでしまう、一過性のマーケティングになっていたのです。
2つ目は、配信コンテンツの量や質が、ユーザのニーズに応えられるレベルに達していなかったことです。当時は、発信力のある有名企業がまだライブコマースを実施していなかったことも、要因と考えられます。
この2つからわかるのは、生配信自体はライブコマースの本質ではないということです。リアルタイムならではの臨場感ある商品紹介や、その場に行ったかのように感じられる接客の疑似体験があるかどうか、視聴者に商品の良さやショップの熱意、こだわりが伝わるかどうかが肝心であるといえます。
現在のライブコマースサービス
現在ではサービスラインナップも変わり、様々なライブコマースサービスが提供されています。ライブコマースを実施している企業数や活用方法も当時とは異なるため、導入事例も豊富です。
化粧品・健康食品ブランドや、アパレルブランドなどの大手企業も実施するようになりました。商品に関する知識や接客の熱意をもつ自社社員が演者となり、ライブコマースを販促ツールとして実施するケースが多くみられます。この形態には継続性があり、企業に配信ノウハウも蓄積されることがメリットです。キャスティング費用もかからないため、コストの負担を抑えながら、ライブ配信を継続的に実施できます。
ライブコマース成功の秘訣
ライブコマース成功の秘訣は、ただ配信するだけではなく、視聴者数や購入者数など、数字を可視化して、PDCAを回すことです。PDCAをうまく回せれば、SNS告知で効果的に事前集客をしたり、配信コンテンツの企画や演出を工夫したりと、さらに質の高いライブ配信に向けての改善ができるようになります。
17LIVEが保有するライブ配信ノウハウでご支援!
最後にライブコマースサービス「HandsUP(ハンズアップ)」をご紹介します。「買う楽しさ」と「繋がる楽しさ」を体感いただける「HandsUP」は、2019年4月に台湾でサービスを開始して以来、現在、台湾で6,300を超えるブランドが参加し、日本でも200社近くにご利用いただいているサービスです。
「HandsUP」なら、配信終了後に配信画面上でユーザとのインタラクションや、購入数などを確認できます。アーカイブの編集機能もあり、配信動画からショートムービーを作成して、ECサイトでの商品紹介に添えたり、SNS上で活用したりすることも可能です。ライブ配信自体も、SNSで配信URLを拡散できる仕組みを採用しています。
ライブ配信プラットフォーム「17(イチナナ)LIVE」が保有するライブ配信ノウハウをもとに、定量面、定性面の両軸から「HandsUP」のご活用を支援いたします。単なるライブ配信サービスではなく、総合的なコンサルティングを通してEC売り上げをアップさせたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。