食品業界と相性がいい!ライブコマース活用事例をご紹介!

コロナ禍の影響もあり、オンラインショッピングの需要が拡大するにつれて、新たな販売チャネルを求める企業や個人が増えています。店頭でのショッピングに引けを取らない楽しさや納得感があり、かつスムーズで手軽な購買体験を作る必要が増しているためです。

ここでは、近年、注目されている販売形態「ライブコマース」について、特長や認知状況、さらに食品業界でライブコマースサービスが活用されている事例をご紹介します。ライブコマースサービスについて知りたい方や導入を検討されている方はぜひご覧ください。

ライブコマースとは何か?

ここではライブコマースという販売形態について、簡単にご紹介します。

オンライン販売とライブ配信の組み合わせ

ライブコマースとは、オンライン販売とライブ配信の組み合わせによる販売形態です。商品紹介動画をインターネットでライブ配信し、視聴者が配信画面から商品を購入できる仕組みを指します。

中国をはじめアジアではアパレルや化粧品分野で特に注目されていましたが、中国の主要な越境ECプラットフォームでは食品・飲料の販売が2020年に大きく伸びています。このことから、今後食品業界でもライブコマースに注目が高まっていくでしょう。 

ライブコマースは日本国内でも2017年頃から注目され始めました。新型コロナウイルス拡大の影響もあり、EC業界内に着々と根づき始めています。中国では「KOL(Key Opinion Leader)」と呼ばれる専門性をもったインフルエンサーによる配信が多いのに対して、日本では商品を実際によく知っている実店舗スタッフによるライブコマースが多いのが特長です。

ライブコマースのメリット

ライブコマースのメリットは、大きく3つあります。1点目は、ライブ形式を採用することにより、文章と画像による紹介よりもさらに熱量の高い商品紹介ができる点です。視聴者の視覚・聴覚情報に訴えかけることで、「使ってみたい」「食べてみたい」と感じてもらいやすくなるのです。

2点目は配信者と視聴者の間で、リアルタイムのコミュニケーションが取れる点です。ライブコマースサービスには、コメントを寄せる機能がついているため、視聴者はリアルタイムで質問できるなど、双方向でコミュニケーションを図れます。

3点目は、配信者側にもたらす見たメリットです訴求力のある情報発信、配信中のコミュニケーションができるというメリットが生じた結果、視聴者が抱く商品やブランドへの不安をライブ配信で取り除けます。この積み重ねによって、ライブコマースは新たなファンを獲得できる手段となるでしょう。

ライブコマースについては、 こちらで詳しく解説していますので、ぜひ、この記事と併せてご覧ください。

ライブコマースの認知度と今後の動向

MMD研究所が2021年4月に行った調査(※1)によると、日本人のライブコマース認知度が43.2%、利用経験がある人は12.7%でした。この数字を見るとライブコマースの認知度はまだそれほど高くないように思われます。

しかし一方で、ライブコマースでの購買経験がある人への質問結果からは、ライブコマースはECサイトでの購買を促進する働きが高いことがわかります。同調査ではライブコマースを視聴した商品をどのように購入したかも複数回答で尋ねており、一番多かったのは「配信画面からすぐにアクセスできるECサイトで購入」という回答でした。

「ほかのサイトでの価格と比較して、より安価なサイトで購入する」という回答も多いですが、いずれにせよ、ライブコマースの視聴者は購買意欲が高く、口コミや検索でECサイトを訪れる潜在顧客よりも、購入に結びつく可能性が高いといえます。非対面・非接触のショッピング需要が高まる中、今後はさらにライブコマース市場が拡がるでしょう。

食品業界のライブコマース実施のメリット

ライブコマースの特長をつかんだところで、ライブコマースが食品業界にどんなメリットをもたらすのかを解説します。

作り手の思いを伝えられる

ライブコマースを活用すると、生産者・製造者のこだわりや思いを伝えやすくなります。店頭で食品の生産者や製造者に出会えることはほぼないですが、ライブコマースなら、全国どこに居ても、作り手達と画面越しで会うことができたり、「生の声」に触れたりすることができるからです。

2020年6月には老舗まぐろ問屋が、まぐろ解体ショーを生配信し、解体当日に発送するという販売が行われました。これは先払い型ライブコマースで、販売自体は数日前に開始したという事例です。農産物では米の先払い型コマースも企画されています。ライブ配信で成長過程を確認したり、生産者とやりとりしたりできる体験には、でき上がった作物を買う体験にはない楽しさがあります。

日頃は接点のない作り手と買い手が関係を結び、作り手の思いを共有できるのが食品業界におけるライブコマースのメリットといえるでしょう。

プラスアルファの情報で食の面白さを提供できる

通常、食品を購入した人が得られる情報は、食品の味やパッケージに記載されている内容に留まります。一方でライブコマースを活用すると、生産者や企業側が豊富な知識を絡めて商品を紹介することができるので、購入を検討する段階で、視聴者に新たな情報や気づきを与えることができます。

例えば、味わいを表す専門用語が多い酒類は、専門店で説明を聞きながら試飲をして購入するのが従来の購買形態でした。そのためECサイトでこうした商品を検討しようとすると、文章と画像からだけではなかなか判断が難しく、購入に結びつきにくいと考えられます。

一方でライブコマースを活用すれば、視聴者は専門的な知識や作り手のこだわり、その商品と相性がいいほかの食品などといったプラスアルファの情報を得られるため、商品だけでなく、「食」そのものへの興味を高め、面白さを感じてもらいやすくなるでしょう。

食品業界でのライブコマース活用事例

次に、17(イチナナ)LIVE株式会社が提供するライブコマースサービス「HandsUP(ハンズアップ)」を導入している食品企業A社の事例をご紹介します。

導入時期ときっかけ

A社では2021年3月に「HandsUP」を導入開始し、店頭スタッフが演者として配信をされています。導入のきっかけは、地方の日本酒取扱店舗が、期間限定セールイベントの一環としてライブコマースを実施したことでした。

活用方法と配信効果

ライブの内容は、店舗スタッフが商品の日本酒を実際に飲みながら紹介し、視聴者とインタラクティブ性の高い配信を行うというもの。1回のライブ配信で、100本を超える日本酒の販売に成功したとのことです。

ライブコマースを成功させるポイント

ライブコマースを成功させるポイントは、商品紹介の型をしっかりと決めることにあります。課題解決型なのか、生産過程や商品の楽しみ方などのうんちくを交えた紹介型なのかなど、自社商品に合った紹介の型を見極めて発信すると効果的です。

HandsUPなら配信ノウハウもご提供可能!

17LIVEでは、「HandsUP」の立ち上げから配信ノウハウまで丁寧にサポートいたします。すでに食品業界でご利用いただいている実績もございますので、商品への思いや魅力をより多くの人に届けたい方、これからライブコマースを導入しようとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

【参考文献】※1 https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1960.html

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