「おうち時間」は貴重な顧客接点!ユーザーの購買行動の変化とは
長引く外出自粛により「おうち時間」が増加しています。本記事では「おうち時間」の増加により変化した顧客の購買行動と新たに生まれたニーズを踏まえ、EC事業者が取り組むべき対策についてご紹介します。
コロナ禍で増えるおうち時間とEC利用
コロナ禍によって新しい生活様式が浸透し、消費のカタチも大きく変化しました。以前までは実際の店舗に足を運び、自分の目で商品を確認して購入するというという形が主でした。特に衣類や家電などについてはオンラインだと十分な商品情報を得ることができないため、多くの消費者が店舗で購入していました。店舗に行って商品を確認し、オンラインで安く購入するという人も少なくありませんでした。
しかし、この世界的なコロナ禍においては変化がありました。感染リスクを懸念して対面での人との接触を避けるため、衣類や家電、書籍やゲーム、そして食料などといった様々なジャンルの商品がオンライン上で購入される機会が増加しました。これはコロナ前からオンラインを活用していた若年層に限りません。今まで積極的にインターネットを利用してこなかった年齢層の方についてもオンラインでの購買が増加しています。
総務省統計局「新型コロナウイルス感染症で変わるネットショッピング-家計消費状況調査の結果から-」によると、65歳以上の世帯において2020年4月に27.1%、2020年5月には30.3%と著しく伸び、2020年6月に入っても31.2%と上昇を続けました。このように世代を問わず、ECを利用した消費がスタンダードになりつつあります。
リアルでの商品購入に不安を感じる消費者が多いコロナ禍において、ECの利用増加は企業にとってチャンスと捉えることもできるのではないでしょうか。多くの企業が経済的ダメージを受ける中、サービスをオンラインに移行することで利益を生み出すことに成功している企業も出てきています。
出典:総務省統計局「新型コロナウイルス感染症で変わるネットショッピング-家計消費状況調査の結果から-」(https://www.stat.go.jp/info/today/162.html)
おうち時間で求められる新たな購買体験とは
不要不急の外出自粛が求められている昨今では、外で娯楽を楽しむことができないため、家で過ごす時間の質を高めたいという消費者心理が働いています。外食や飲み会、イベント参加がなくなった分、自宅で過ごす”おうち時間”を充足させたいという意識から、自分自身への投資や生活を豊かにする「丁寧な暮らし」のための購買行動が増えています。
家で過ごす時間の質を高めるために、料理や掃除にこだわる人が多くなりました。これは外食できないことで自炊する機会が増えたことや、家で過ごす時間が長くなった影響で掃除にかける時間が増加したためです。こういった傾向により、食器や調理器具、掃除用具などの売り上げが伸びているようです。
モノを販売する側の企業としては、このような消費者心理を汲み取ることが大切です。家庭内での豊かな生活を実現するための新たな購買体験を提供する工夫が求められています。
消費者のおうち時間を豊かにするライブコマース
こういった時代背景に伴い、ECの形態も多様化しています。その中でもSNS普及や動画配信環境の整備に伴い、ライブ配信で商品を購入してもらう、新しい販売・マーケティング手法としてライブコマースが注目されています
ライブ配信の視聴者は、リアルタイムで配信者に質問して商品の疑問を解消できることや、配信画面から直接購入できるような仕組みによって、オンラインでありながらリアルなショッピングと近い購買体験が可能になっています。
販売員や開発者、生産者が直接ライブ配信を通じて商品の背景や詳しい使い方などを伝えることで、従来型のECサイトでは購入に至らなかった顧客層の購買意欲を掻き立てることにもつながっています。
EC事業者にとっておうち時間の増加はビジネスチャンス
EC事業者にとって、おうち時間の増加はビジネスチャンスと言えます。
年代を問わず多くの消費者がECを利用しはじめているため、年齢層の高い人をターゲットにした商品の購入も進むことが予想されます。また、新たな生活スタイルとして、「おうちでの丁寧な暮らし」が取り上げられているように、モノへのこだわりも強くなる可能性があります。
丁寧な暮らしを考慮する中で、単純に値段の安いものではなく、ブランド・商品の内容に着目し、少し高額だったとしても、内容に共感し、購入する消費者が増加する可能性も十分に考えられます。
ブランドや商品の理解を促したり、共感を生んだりするためには、リアルタイムな質疑応答を通して商品理解を深めることが可能な、「ライブコマースの活用」も効果的です。
新たにライブコマースの導入を検討されている方はアジアNo.1のライブ配信プラットフォームを提供する17Liveの「HandsUP」をご検討してみてはいかがでしょうか。